働き方改革の文脈からデニムフライデーについて考察する

2, 3年前から大企業を中心にオフィスにジーンズを履いてきてオッケーという会社が増えてきています。
金曜日であればジーンズを履いてきていいという企業が出てきて、
この取り組みをGAPが「デニムフライデー」と言ってるのですが、個人的にこの言葉好きです。
同様な取り組みとしては、毎週金曜日はカジュアルな服装で就業していいとか、
オフィスのカジュアル化が進んできているのは確かだと思います。
今回はジーンズ好きの私がなぜ「デニムフライデー」が良いのかについて、
働き方改革の文脈から考察していきます。
 
オフィスでジーンズを履いての就業をオッケーにした方がいい理由は以下の3つです。
①切り替え不要
→働くことへの障壁を減らせる
②精神的にリラックスできる
→なんてたってカジュアルですから
③ジーンズそのものが個人の尊重でしかない
→働き方改革の最初の取り組みとして、デニムフライデーはあり!!
 
一つずつ解説していきます。
 

①切り替え不要→働くことへの障壁を減らせる

これは特に働いている女性で子育てをしている方にはとては共感してもらえると思います。
デニムであれば、仕事中は働きやすいのはもちろんですが、
例えば、帰宅後に保育園へのお迎えに行ったときに、
ご子息にいきなり抱きつかれたりすることあるかもしれませんが、
ジーンズであれば洋服へのシワなど気にならずに済みます。
また、自宅に帰ってからも、料理や洗濯などの家事をするというときには、
流石にスーツだと着替えると思いますが、ジーンズ履いていれば着替えは不要で、
家事にすぐ取っ掛かることができはずです。
デニム履くことで、一種の時短になるのですが、この切り替えの不要な点が、
働くことへの障壁を下げることに一役買ってくれるはずです。
 

②精神的にリラックスできる→なんてたってカジュアルですから

まずジーンズ=カジュアルという式が成り立つことは皆さん理解できると思います。
ジーンズ履くのって日本人だと休日(私の場合は寝ているときと休日)になりますが、
このカジュアルな格好をして会社に行ける時点で、
働くことに対して気軽さを後押ししてくれていると思います。
例えば、スーツとかだとどうしても汚れが気になると思います。
雨の日にスーツだと気になるし、満員電車にスーツで乗り込むのも気になる。
ジーンズなら雨の日汚れても洗えばオッケー、
ジーンズなら満員電車乗っても気にならないから助かりますね。
 
あともう一つ外せないポイントがあって、このジーンズが産み出す「カジュアル感」が
会社の上司やメンバーとのコミュニケーションにも好影響をもたらすと思います。
働き方改革実施したとある企業で、そのプロセスの一つとしてICTツールの導入をして、
結果的に上司やメンバー間でのコミュニケーション量が増えて、
相談しやすい雰囲気が産まれたことによる生産性の改善ができたというデータが出ています。
具体的にはSlackを導入して、マネージャーとのコミュニケーションをメールからSlackに移行したことで
小さなコミュニケーションが増えたので、相談しやすくなったということです。
この「相談しやすい雰囲気」つまり、コミュニケーションをより取りやすくするというのは
働き方改革を考える上では一つ重要な点だと私は考えています。
メンバー全員スーツでガチガチな雰囲気よりは、ジーンズ履いてきた方がリラックスな雰囲気生まれるし、
上司がジーンズ履いていた方が個人的には相談しやすいかなあと思います。
こう言ったことから、オフィスにおけるコミュニケーションにも好影響をもたらすと思います。
 

③ジーンズそのものが個人の尊重でしかない→働き方改革の最初の取り組みとして、デニムフライデーはあり!!

私が考える良いジーンズの条件て、色落ち、生地、シルエットの
3つが自分にとってフィットしているジーンズで、人それぞれ良いジーンズの条件は違います。
ジーンズっていうカテゴリーで人と被ることはあるかもしれませんが、
ジーンズ自体が人とかぶることは無いです。
仮に同じブランドのジーンズを持っていても、色落ちが人によって変わってくるので被ったことにならない。
ジーンズに対するこだわりを持っている人は多くないかもしれないですが、
ジーンズを履いてくる時点で一人一人の個性が出ている状態が作れると思います。
ある種、服装に関して個人の多様なあり方を認めることになります。
 
働き方改革の議論に含まれることって、リモートワークであったりとか、副業兼業の解禁などありますが、
これって結局は働き方、働く場所、働く時間に関して、会社として個人の多様なあり方を認めることになります。
 
要約すると、デニムフライデーを導入するのも、働き方改革も
個人の多様なあり方を認めることに関しては重なる部分がある訳です。
いきなりリモートワーク認めたり、副業オッケーにするよりは
圧倒的にデニムフライデーの方が導入しやすくないですか?
 
ということでデニムフライデーとか言わずに、
日本人がいつでもどこでもジーンズで働けるようになったら最高ですね。
 
本質的にはプロフェッショナルな仕事が出来るのであれば、
服装や働く場所は関係ないと考えています。
この記事読んだ人の中にはそう考えている人もいるはず。
働き方改革×デニムは私の得意テーマなのでここは語らせてください。笑